[アップデート] Amazon WorkSpacesのクオータ情報がService Quotasから確認できる様になりました
本日AWSよりAmazon WorkSpacesのクオータ情報がService Quotasから確認できる様になった旨の更新がアナウンスされました。
シンプルですが個人的には非常に嬉しいアップデートなので解説したいと思います。
何が変わったのか?
これまでWorkSpacesの最大利用可能数といったクオータ情報は公開されておらず、設定値の確認および上限緩和の申請にはサポートケースを起票する必要がありました。
今回の更新によりそれらをService Quotasのダッシュボードから行える様になり、より簡素に手続きできる様になりました。
この更新はWorkSpacesがサポートされている以下のリージョンで有効です。
- ムンバイ
- ソウル
- シンガポール
- シドニー
- 東京
- カナダ
- フランクフルト
- アイルランド
- ロンドン
- サンパウロ
- バージニア北部
- オレゴン
(※なお大阪リージョンはWorkSpaces自体がまだ未サポートです)
確認してみた
早速クオータ情報を確認してみます。
今回は私の開発用アカウントの東京リージョンで試します。
マネジメントコンソールより「Service Quotas」を選び「AWSのサービス」から「Amazon WorkSpaces」を選択します。
すると下図の様にWorkSpacesの各種リソースに対するクオータ情報を一覧できます。
クオータのうち上限緩和可能なものについては選択可能となっており、「クオータの引き上げをリクエスト」ボタンをクリックすると緩和申請画面が表示されるので希望のクオータ値を入力し申請します。
(今回は確認のみでリクエストまでは行いません)
これだけですが、これまでは都度サポートケースを起票する必要があったため個人的には非常に助かります。
補足1 : 通常のWorkSpaceのクオータ値について
これまで通常のWorkSpaceの使用可能数の上限は新型コロナの影響による需要増もあり、AWSによるデフォルト値は1
とかなり絞られた状態になっていました。
加えてアカウントが作成された時期によってクオータ値にばらつきがあるのも経験しています。
ただ、今回私のアカウントを見ると適用されたクオータ値は200
(上図参照)とありかなり余裕のある値にされていました。
この開発用アカウントでは過去に上限緩和申請をしたこともなく自分で1 → 200
への引き上げを行ったこともありません。
ほかの弊社社員アカウントや私のプライベートのアカウントを確認しましたが設定値がまちまちで統一されていませんでした。(サポートプランでばらつきがある?)
過去に緩和申請しているアカウントはその時の値に固定されているものばかりでした。
このクオータ値の初期設定に関する具体的なルールは開示されていないため、いちど皆さんがご利用のアカウントに設定されている値を確認しておくのが良さそうです。
補足2 : 大量リソースの緩和申請について
従来からあるサポートケースによる上限緩和申請は今のところ残り続け無くなるわけではない様です。
2020年3月より大量のリソース[1]に対する上限緩和を行う際はその用途をAWSに申告する必要がありましたが、このルール自体は今も有効の様で、このため大量リソースの緩和に関しては従来通りサポートケースを起票する方が良いと思われます。
(実際にその様な大量の緩和申請を行う機会がないため断言できない点はご了承ください)
最後に
簡単ですが以上となります。
個人的には非常に嬉しいアップデートです。
今しばらくはWorkSpacesに対する需要も増え続ける、または残り続けると思われるのでクオータに関わる処理が簡素になるのは非常に助かります。
通常のWorkSpaces 200台、GraphicsおよびGraphics Pro 20台を超える場合 ↩︎